スクールカウンセラーについて

スクールカウンセラーの求人はどこでやっている?

スクールカウンセラーの求人は、各自治体の教育委員会や私立学校などが行っています。
それぞれのホームページで募集要項が公開されているので、ご自身の希望する勤務地に近い教育機関から調べてみると良いでしょう。
また、求人サイトにて「スクールカウンセラー」「学校カウンセラー」「教育相談員」などのキーワードで検索しても求人を探すことができます。

募集の時期は各教育機関によって異なりますが、概ね10月から12月の間で次年度の募集を行っている場合が多いようです。
また任期は基本的に1年間で、4月から3月までの年度採用とするケースが殆どです。

なお文部科学省としては、今後スクールカウンセラーの配置をより拡大させる方向で取り組みが進められていますが、この方針に実際の求人数が追い付いていないのが現状です。
募集期間が過ぎて応募できなかったなどということがないよう、日頃から求人の情報には注視するようにしましょう。

教育委員会が行う求人

都道府県や市町村などの自治体においては、それぞれの教育委員会がスクールカウンセラーの求人を行っています。
各自治体のホームページでスクールカウンセラーの募集要項をダウンロードすることができるので、各自で確認してみてください。

ここでは具体例として、千葉市教育委員会が行う求人を採り上げます。
(※雇用期間は平成30年4月から平成31年3月末日までの1年間で、応募は平成29年11月13日を以て締め切られています)

募集要項によると、1日の勤務時間は4時間で、原則として週2日の勤務です。年間の総労働時間は280時間となっています。
臨床心理士等の資格を有するスクールカウンセラーだと時給5,480円で、「スクールカウンセラーに準ずる者」の時給は3,550円です。
これを年収で計算すると、前者が1,534,400円、後者が994,000円となります。
なお交通費は、月額55,000円を上限として実費相当額が支給されます。

一般的にも、千葉市のような週2日で4時間ずつの勤務や、週1日で8時間という勤務形態が多いです。
報酬も至って平均的な額なので、この雇用条件は一つの目安と考えて良いでしょう。

また応募は、次の書類を郵送して行うとのことです。

1.千葉市スクールカウンセラー採用候補者登録申請書
2.面接日希望票
3.履歴書(心理臨床に関する資格がある場合は証明書の写しを添付)

採用者の選考は、これらの書類審査(1次審査)と面接審査(2次審査)により行われます。
全国的にもこのような選考方法が殆どです。
なお面接審査で質問される内容はさまざまですが、次のようなテーマがよく聞かれていますので、参考になさってください。

・スクールカウンセラーになったら、具体的にどのような仕事をしたいと考えていますか?
・生活態度がなかなか改善しない子どもに対して、どのように対応するつもりでいますか?
・登校拒否の子どもに対して、初対面でまずどのようなことを話しかけますか?
・あなたがスクールカウンセラーに向いていると思うのはどんなところですか?
・クラスの先生との連携にあたって、気を付けるべきこととはどんなことですか?

これらの他にも、面接で想定されるテーマについて予め答えを準備しておくと、落ち着いて話すことができると思います。

その他募集概要に関しての詳細は「スクールカウンセラーの募集概要」の記事がございますので、一読頂けますと更に理解が深まるものと思われます。

私立学校が行う求人

また私立学校も、教育委員会と同様の時期にスクールカウンセラーの募集を行っています。
ただ私立学校の場合は公立学校よりもやや独自色が強いので、それぞれの校風をよく研究した上で、学校のニーズに合わせた求職活動を心掛けるようにしましょう。

ときに私立学校のスクールカウンセラーについては、日本臨床心理士資格認定協会という団体が「私学スクールカウンセラー支援事業」を実施しています。
以前は当協会が全国の私立学校から対象校を公募し、2年間に限って、協会からスクールカウンセラーの経験がある臨床心理士を支援していました。
しかし現在この制度は終了しているとのことです。

よって私立学校のスクールカウンセラーになりたい方は、各私立学校のホームページで採用情報を確認するか、インターネットの求人サイトで検索する必要があります。

では具体的に私立学校がどのような募集を行っているのか、杉並学院高等学校(杉並区)を例に見ていきましょう。
(※雇用期間は平成30年4月から平成31年3月末日までの1年間で、応募締切日は平成29年11月25日です)
応募資格は、心身ともに健康で教育相談の業務を遂行する熱意があり、かつ私学教育に理解がある者とされています。
また次のいずれかの要件を満たさなければなりません。

1.臨床心理士の資格を有する者
2.精神科医
3.子どもの臨床心理に関し高度の専門的知識や経験を有する心理学系の大学教授等

雇用条件については週1日の7時間勤務で、賃金はスクールカウンセラーとしての経験年数により異なります。具体的には経験10年以上で月額126,400円、5年以上で115,600円、5年未満で107,200円です。
これを1か月に4日、計28時間の勤務として時給換算すると、概ね4,500円から3,800円の間になります。
前年実績で賞与が年2回あり交通費は別途支給されるとのことですから、好条件と言えるでしょう。
なお応募に当たっては、当学校のホームページからエントリーフォームに入力する必要があります。
その後履歴書や小論文を送付して応募完了です。
採用者の選考については、公立学校の場合と同様に書類審査と面接審査により行われるとのことでした。

求人サイトの求人

スクールカウンセラーになるには、インターネット上の求人サイトを活用するのも一つの方法です。
ハローワークや民間の求人サイトで採用情報を入手することができます。

ハローワークでスクールカウンセラーを検索する場合は、大分類で「B.専門的・技術的職業」、中分類で「19.教育の職業」を選択して絞り込みましょう。

ただハローワークに登録されている求人数は、現在のところとても少ないです。
リクナビやマイナビなどの大手求人サイトで、ご自身の希望する勤務地から検索してみると良いでしょう。
中でも「カウンセラーJapan」というサイトは、カウンセラーの求人に特化しているのでお勧めです。
URLは「http://www.counselorjapan.com/」です、興味がある方は一度確認してみてはいかがでしょうか。

まとめ

平成27年度のスクールカウンセラー配置率は、小学校で58.5%、中学校で88.4%です。
小学校での配置がやや遅れている印象ですが、文部科学省は、平成31年度までに全ての公立小中学校にスクールカウンセラーを配置するという目標を掲げています。

現状では各自治体の財政状況等の理由でスクールカウンセラーの偏在が課題として指摘されていますので、今後の国の取り組みに期待したいところです。