スクールカウンセラーについて

学校心理士ってどんな資格?スクールカウンセラーとの違いは?

スクールカウンセラーと合わせて紹介されることの多い「学校心理士」。

学校心理士とはどのような人のことを指すのでしょうか?
またスクールカウンセラーとはそのような関係があるのでしょうか?

基本的な情報から、学校心理士の資格取得方法まで、詳しくご紹介します。

学校心理士とは?スクールカウンセラーとの違いは?

学校心理士とは、一般社団法人学校心理士認定運営機構が認定する資格のことをいいます。

学校などの教育現場で、こどもやその親、教員に対して学校心理についての知識を使って、カウンセリングや相談にのる仕事に携わる仕事になります。
合わせて紹介されることの多い「スクールカウンセラー」は、職業の名前です。

職業名であるスクールカウンセラーと、資格名である学校心理士が一緒に紹介されている理由は、スクールカウンセラーとして働く際に、学校心理士の資格を取得しておくとアピールポイントになるためになります。
スクールカウンセラーになりたい人が学校心理士の資格取得を検討することが多いため、一緒に紹介されることが多いということです。

なお、自治体の募集要項によると、学校心理士を取得している人は「スクールカウンセラーに準ずる者」に該当します。
つまり、臨床心理士や精神科医など難易度の高い資格を持っていなくても、スクールカウンセラーとして働く可能性を高めることのできる資格です。

臨床心理士よりハードルの低い資格ですが、教育分野以外の人には受験資格の条件が厳しく感じられるかもしれません。

一方で、臨床心理士を目指して大学院へ進む人には取得しやすい資格になりますので、興味のある方はぜひ挑戦してみてください。

また、この「スクールカウンセラーに準ずる者」については(済)スクールカウンセラーに必要な資格「スクールカウンセラーに準ずる者」って何?に詳細が記載されているので、是非そちらの方もご参照ください。

学校心理士の資格を取得するには?申請条件とは?

学校心理士の資格を取得するためには、まず、以下の受験資格を満たす必要があります。
(※試験を実施している学校心理士認定運営機構では、受験資格ではなく「申請条件」と表記しています。)

・大学院で学校心理学関係の科目の単位を修得し、修士課程・専門職学位課程を修了し、学校心理学に関する専門的実務経験を1年以上有する方
・4年制大学卒業で学校心理学に関する専門的実務経験を5年以上有する方
・大学または大学院で授業を2年以上担当し、学校心理学の8領域に関する研究業績を5編以上有する方
・学校の管理職または教育行政職として、心理教育的援助サービスに関する指導的な役割を3年以上有する方(申請時において、その職を辞してから5年を経過した方は除きます)

各条件に「申請類型」が分かれており、自分がどの条件に当てはまるのかを判断した上で申請する必要があります。

・類型1:学校心理学関連大学院修了者および修了見込者対象
・類型2:教員の経験を有する者対象
・類型3:相談機関等の専門職従事者対象
・類型4:大学・短期大学の教員対象
・類型5:学校管理職または教育行政職の従事者対象
・類型6:海外での資格取得者対象

詳しくは、一般社団法人学校心理士認定運営機構の「申請条件」を説明するページ内にて、「自分が申請可能かを判断するためのフローチャート」が掲載されていますので、判断に迷ったら確認してみてください。

申請条件をクリアしたら、いよいよ試験となります。

学校心理士の受験内容と合格後の手続き

学校心理士の試験は、試験Ⅰ(論述式)、試験Ⅱ(多肢選択式)、試験Ⅲ(面接)があります。
試験Ⅰ、試験Ⅱは同日に、試験Ⅲは別日に実施されます。

ただし、申請する「申請類型」によって、受験すべき試験内容が変わります。

・類型1、類型5、類型6に当てはまる方:試験Ⅰ(論述式)
・類型2、類型3に当てはまる方:試験Ⅰ(論述式)、試験Ⅱ(多肢選択式)
・類型4に当てはまる方:試験Ⅲ(面接)

試験から1か月~2か月ほどで合格発表です。
合格したあとは、登録料と、日本学校心理士会会費を5年分支払うことで、学校心理士として登録されることになります。

会費は5年間分まとめての支払になり、5年ごとに更新が必要です。
更新の際は、資格更新年度の申請期間に「資格更新申請書類」または「資格更新期間延長申出書類」のいずれかを提出し、更新審査をしてもらう必要があります。

この際、試験を受験する必要はありませんので、一度取得してしまえば「学校心理士」を名乗り続けることが可能です。

学校心理士の資格を取得することで、学校心理や教育の知識を持っているという証明になります。

今後、スクールカウンセラーなど教育機関でカウンセリング業務に携わりたいという方はアピールポイントになるかとおもわれます。

まとめ

スクールカウンセラーになるうえで非常に役立つ資格である学校心理士について解説させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。

臨床心理士よりは取得のハードルの低い学校心理士の資格にはなりますが、臨床心理士を目指して大学院へ進もうという方にオススメの資格になります。
学校教育に携わりたい方、スクールカウンセラーの募集に応募したい方は、検討してみるのも非常に良いかと思います。