スクールカウンセラーになってから

スクールカウンセラーになってから

スクールカウンセラー採用決定後に行うべきこと

スクールカウンセラーの採用が決定して、安心してなにもしないのはよくありません。採用されたら、すぐに準備にとりかかるべきなのです。

ここでは、スクールカウンセラー採用決定後の準備について詳しく解説します。実際に採用が決まった人、採用が決まりそうな人は必見です。

派遣予定先を調べること

・どんな学校であるかを確かめる

スクールカウンセラーとして採用が決まると、教育委員会より各学校に派遣されることになります。その派遣予定先の学校について、何も調べないで行くのは危険です。

派遣されて、すぐに大きな問題に対処しなければならないこともあります。学校について下調べをしておかないと、大きなミスを犯してしまうことも考えられるのです。

まずは、アクセス状況などを確かめます。自宅からどれくらいの距離にあり、通勤時間はどれくらいかかるかを、実際に訪問して確かめてみましょう。

・特に把握しておくべきこと

学校の規模を確認するべきです。児童の数やクラスの数をチェックしておきましょう。学校の規模によって起こる問題と、起こらない問題もあります。問題の見えやすさにも関わってくるのです。

人数の少ない学校は問題があれば見えやすいですが、生徒数が多い学校になると問題が埋没している例もあるのです。

学校が生徒へのカウンセリングを重視しているかも確かめるべきです。熱心な学校では、定期的に生徒へのアンケートを実施しています。もしも行っていないのであれば、赴任後に学校に働きかけるのもおすすめですよ。

前の派遣されていたスクールカウンセラーから引き継ぎを実施する

・連絡を取ること

前にスクールカウンセラーが派遣予定先の学校に派遣されていたのであれば、その方と連絡をとってください。

連絡をして引き継ぎを実施するのです。ただし、引き継ぎ時間はそれほど長くはありません。また、前任者が誰であるかを確かめるのも簡単ではありません。

引き継ぎの期間としては、3月の中旬から4月の前半くらいまでに済ませなければなりません。前任者が誰であるかわからない場合には、自治体の臨床心理士会に教えてもらうことができます。

・どんな引き継ぎを実施すればいいのか

どのような問題が発生していたのか、といったことを詳しく聞き取りを行うべきです。さらに、今後起こりそうな問題点についても聞きましょう。

生徒だけでなく、先生に関する情報も合わせて聞いておきましょう。どの先生を窓口にして諸問題を解決してきたのかを聞くことにより、赴任してからの仕事のしやすさもずいぶんと変わってきます。

給料はどのくらい?スクールカウンセラーの時給

現在、非常に注目されており、また、人気があるのが、スクールカウンセラーという職業です。

スクールカウンセラーは、青少年の育成にも携われるために、やり甲斐あり、今度はさらに注目されると考えられます。

まず初めに、スクールカウンセラーの給料について解説します。時給にするとどれくらいもらえるのか、といったことについて確認してみましょう。金額によっては、あなたのやる気に火を付けるかもしれません。

精神科医や臨床医心理士の資格を持っている場合

・時給で5,000円から6,000円前後

地域によってもだいぶ差があるのは確かですが、非常に高額であるのはわかると思います。

しかし、精神科医の資格と臨床心理士の資格を持っている方は極端に少ないのです。もちろん、その二つの資格を持っていなければスクールカウンセラーになれないわけではありません。心理カウンセラーの資格を持っていれば働けるのです。ただ、時給については、かなり変化があるので注意しましょう。

ちなみにスクールカウンセラーの仕事は週に30時間前後になります。1つの学校につき週に15時間から20時間受け持ちます。2校受け持つと30時間から40時間になるわけです。

仮に30時間で時給5,000円として計算すると、週に15万円になります。4週で60万円となるわけです。

ただし、学校に勤めることになるので、長期休暇中の稼ぎが悪くなる、といった特徴もあるので覚えておきましょう。

心理カウンセラーの資格の身を持っている場合

・時給で2,000円から3,000円程度

高いところになると3,500円程度になりますが、基本的には3,000円程度です。前述した精神科医や臨床医心理士の資格を持っている場合と比べると大きな差があるわけですが、それでも他の資格と比べるとかなり稼ぎの良い仕事であることが分かりますよね。

仮に時給3,000円で週に30時間勤務したとします。週休に直すと、9万円になるわけです。4週間で1ヶ月とすると月給は36万円になります。それだけの報酬が安定的に入ってくるわけですから、非常に稼ぎの良い仕事、と判断してもよいかもしれません。

もっともよい条件といわれる3,500円で週に40時間働いたとすると、週給14万円にもなります。4週間で56万円にもなる可能性を秘めている仕事がスクールカウンセラーです。

心理カウンセラーになるとどんな職場で働けるのか?

テレビのニュースなどでよく耳にする職業となったのがスクールカウンセラーです。大きな事件が起きたりすると、子供は影響を受けます。その影響をを少しでも減らすようにするのが、スクールカウンセラーの役割なのです。

そのスクールカウンセラーになるための資格が「心理カウンセラー」になります。こちらでは心理カウンセラーの資格を取得するとどんな職場に就けるのか、といったことについて詳しく説明します。

学校で働ける

・小学校
・中学校
・高校など

心理カウンセラーは学校での仕事があります。スクールカウンセラーとしての需要が非常に高まっているのです。

例えば、最近ではいじめの問題がクローズアップしています。自殺をしてしまう生徒も居るわけです。そういった状況を防ぐためにも、しっかりと対応しなければなりません。

いじめを受けている生徒をフォローしたり、いじめが起きないような環境づくり、といったことを考える必要があるのです。

また、最近では親御さんに対するカウンセリングの業務もあります。シングルマザーやシングルファーザーも多くなりました。子育てに関する悩みを多く抱えているのです。スクールカウンセラーとして活躍したいと思うのであれば、人生経験の豊富さ、といったことも重要になります。

企業で働ける

・大企業や中小企業で働けることも

少し意外に感じるかもしれませんが、心理カウンセラーは企業でも大いに活躍しているのです。最近話題になっていますが、鬱で休職してしまう社員が非常に多くなっています。休職されてしまうと企業としても大きな損失です。そうならないようにするためにも、心理カウンセラーを雇っているケースが少なくありません。

さらに、新人社員がすぐにやめてしまうケースも多いわけです。新人社員の相談にのることも心理カウンセラーに求められた重要な仕事内容になります。

医療機関で働ける

・病院
・診療所
・介護施設など

基本的には患者さんの悩みに相談に乗るのがメインの業務です。しかし、働いている方の相談祈るケースも最近では増えており、医療機関での心理カウンセラーの需要が高まっているのです。

医療機関の離職率は非常に高く、経営側としても心理カウンセラーには期待しています。

まとめ

・心理カウンセラーになれば就職の心配はない

これだけたくさんの職場があるわけです。需要も高まっているので、就職時の心配はほとんどありません

都会でも地方でもスムーズに就職できるケースが多くなっています。安心して資格取得を目指しましょう。

スクールカウンセラーと先生たちとの関係性

スクールカウンセラーとして仕事をするにあたり、重要になってくるのが先生との関係性です。先生と上手くいくようにするためには、職場ではそれぞれの先生とどのような関係性にあるのかを知らなければなりません。

まずは校長先生との関わり、そして教頭先生、さらに諸先生の関係性について順を追って説明します。

スクールカウンセラーと校長先生との関わりあい

・最終責任者が校長先生である

学校で最も大きな責任をもっているのが校長先生です。

スクールカウンセラーとの関わりあいとして注目して欲しいのが、基本的な方針は校長先生が決める、といったことです。例えば、生徒にアンケートを取って学校の問題点を探ろうにも、校長先生の許可が必要になります。

・スクールカウンセラーへの方針を決めるのも校長先生

校長先生が求めている仕事を行うのもスクールカウンセラーの役割です。もちろん、カウンセラーは専門家でもあるので、独自の考えを持って行動することもある程度は認められます。

しかし、学校側がどのようなことに力を入れて欲しいのかを把握しておくことも大事なのです。

・非行問題
・いじめ問題
・発達障害児童への対応

など様々なテーマが実際にあり、その中で最も力を入れてほしいことを校長先生に確かめておきましょう。

スクールカウンセラーと教頭先生の関わりあい

・管理職であり現場のまとめ役である教頭先生

職員室にずっといるのが教頭先生なので、上司に当たる存在で関係が特に深くなります。

教頭先生が学校の全体を把握しているので、仕事をするに当たり良き相談相手になってくれます。カウンセラー活動の方向性を二人で考えるようなこともおすすめです。

教頭先生との人間関係はしっかりと構築しておく必要があります。仕事終わりに食事に誘われたら、参加するのも人間関係を円滑にするコツです。

その他の諸先生とのかかわり合い

・担任の先生からの聞き取りは定期的に行うこと

クラス内で問題が発生しているケースが非常に多いです。担任の先生が児童と最も接するケースが多く、スクールカウンセラーとして聞き取りを行っておく必要があります。

問題のある生徒の普段の生活態度なども確認しておきましょう。

・生徒指導主任と連携すること

問題のある生徒を指導する立場にあるのが、生徒指導主任です。スクールカウンセラーとしても密に関わって対応する必要があります。

生徒指導主任から相談を受けることもあり、ある程度の情報を事前に集めた上でアドバイスすべきです。

校内で注意すべき場所とは?

スクールカウンセラーとして赴任する時に、事前に知っておきたいのが学校内で問題のおきやすい場所です。把握しておくことで、学校の問題を未然に防げます。

また、校内の特定の場所を確認することで学校の雰囲気がわかることもあります。

こちらでは、学校の特定の場所からスクールカウンセラーとして感ずべきことをお話しします。

掲示物から校内の問題を探る

・掲示物がしっかりと貼られている状態であれば問題ない

校内の様々な場所に掲示物があります。書道の作品やちょっとしたスローガンが書かれているポスターが貼られていたりしますよね。

それらの掲示物が極端に少ない学校は、問題があるケースが多いです。貼ったとしても、すぐにいたずらされて剥がされてしまうケースが多いから掲示物を減らしている、と判断できるのです。

ポスターや標語、さらに様々な生徒たちの作品がしっかりと貼られている場合には、管理が行き届いていると考えられます。学校としても生徒の制御ができている、となるわけです。

保健室の利用状況から校内の問題を探る

・保健室に入り浸る生徒がいるか

最近問題になっているのが、保健室登校と呼ばれているものです。教室に行くのではなく、保健室に行ってそこで過ごす生徒が各学校に何人かいるケースが少なくありません。

問題があるからこそ、そういった行動を撮っているわけでスクールカウンセラーとして対策しなければなりません。

・保健室の先生との情報交換が出来るようにしておく

保健室の先生からの情報提供を定期的に受けられるようにしておくべきです。どんな生徒が定期的に保健室を利用しているのかも確認しましょう。

カウンセリング室の位置に注意すべき

・生徒の往来があまり多くない場所が適切

生徒が行き交うような場所にカンセリングルームが設置されていると、生徒が利用しにくくなってしまします。保健室の近くにあるような立地条件が適切です。

もしも、適していない場所に設置されていると感じた場合には、校長先生や教頭先生などに相談してみるのもひとつの手立てになります。

校舎の周辺を定期的にチェック

・煙草の吸殻が落ちていることも

中学校になると非行に走って、隠れて喫煙している生徒も少なくありません。校舎の周辺をチェックすることで、その学校の非行状況も見えてきます。

・生徒が授業中に教室を抜けだしていることも

授業を受けないで、校舎の隅っこのほうでタムロしている生徒がいる場合もあります。先生と生徒の関係性を探ることが校舎の周辺でも出来るわけです。

学校が求めるスクールカウンセラーの役割

スクールカウンセラーはとして活躍するためには、学校側がどんなことを求めているのかを知る必要があります。

ここでは、学校が求めているスクールカウンセラー像について詳しく解説します。

生徒と保護者への支援方法のアドバイス

・先生のサポートをする

先生は激務の状態が続いています。授業を教えて、担任もして、部活の顧問もしなければならない、といったことも少なくありません。その上で、生徒の生活指導や保護者対策までしなければならないのです。

最近では、先生の過労が指摘されており、実際に病気になって休職してしまう例が多いです。

スクールカウンセラーはそんな先生の、生徒への対策や保護者への対策のサポートを期待されているのです。

生徒の状況から家庭環境などを鑑み、その上で適切な対応方法を教えてほしいわけです。しかし、これは非常に難しく、そう簡単に答えが出せるわけではありません。

まずは、先生から詳しい状況を聞き、機会があれば生徒にもカウンセリングを実施してください。その上でどのような方向性で生徒対応をしたらいいのかを協議するべきです。

校内の問題点の指摘

・問題を未然に防いで欲しい学校

問題がおきてからでは遅いケースも少なくありません。近年では、いじめを苦にした生徒の自殺問題もクローズアップされています。学校としても、取り返しの付かない問題に発展する前に状況を好転させたい、と願っています。

そのためのスクールカウンセラーでもあります。生徒の問題点に向き合ってくれる存在でもあるので、不登校になる前に対処してもらいたいと思うものですし、いじめが起きないような状況を作って欲しい、と思っているのです。

しかし、問題を未然に防ぐのは簡単なことではありません。先生との間に太いパイプを築き、定期的に生徒の様子も確認しておかなければならないです。

また、カウンセリングルームの利用しやすい環境づくり、といったことも前向きに考えましょう。未然に問題を防ぐためには、相談に来てもらいやすい状態にするべきなのです。

先生から警戒されることもあるスクールカウンセラー

・うるさく指導されるのではないか、と勘ぐる先生も多い

先生との関係をしっかりと構築しなければ、学校の求める役割を達成することは出来ません。

しかし、先生側ガスクールカウンセラーと壁を作ってしまうこともあります。口うるさく指導されてしまうのではないか、と思われているのです。

気さくで話しやすい雰囲気作りもしておきましょう。実はスクールカウンセラーには雑談力も求められているのです。仕事だけの堅い雰囲気だと、カウンセラーとして成功しづらくなるので気をつけてくださいね。

いじめ問題でスクールカウンセラー取るべき行動

学校で起こる問題として、最も重大とされるのが「いじめ」です。各教育機関でも最優先の解決課題とされていますが、なかなか無くならないのが実態です。

スクールカウンセラーとしても頭を痛めやすい「いじめ」ですが、実際にどのように対処すべきなのでしょうか。完璧な解決策はありませんが、より良いと思える方法をお話しします。

いじめの実態をしっかりと把握すること

・聞き取りを行う

いじめはクラスや部活などで行われているケースが極めて多いので、担任の先生や部活動の顧問の先生から詳しく話を聞きます。そもそも、先生がどこまで実態を把握しているかを確かめるのです。

先生が本気でいじめ問題に正面から向きあえば、基本的にそれほど大きな問題になりません。ですから、先生への働きかけで解決策を探るべきです。

さらに、担任だけでなく学年主任や生徒指導担当教員からも聞き取りを実施してください。それぞれの先生が持っている独自の情報があるかもしれないのです。

いじめられている生徒に寄り添うこと

・頭ごなしに指導しないこと

いじめられた時には逃げ場を設けてあげることも大切です。学校を休みたければ、休ませてあげることも必要な対処法の一つなのです。学校に行かなければ、といった気持ちを少しでも取り去ってあげましょう。

保健室の先生とも連携して、保健室登校のような形で一時的に対応するのもお勧めです。

いじめられている子供に共通しているのが、クラスだけでいじめにあっているのに世界中の人が助けてくれない、といった感覚に陥っているということです。そうではない、とスクールカウンセラー自身が示さなければなりません。

最初は話を聞くことが最も大事です。どんな状況にさらされているのかを包み隠さず話してもらうのです。

スクールカウンセラーの強みは、あくまで先生ではないことです。担任の先生に言えないことも、気軽に話してもらえるチャンスが有ります。

いじめている生徒にもカウンセリングを行うこと

・加害者側のカウンセリングもしなければならない

いじめられている側のサポートだけでなく、いじめている側のサポートもする必要があります。

なぜ、いじめのような行動を起こしたのかを探るのです。本人の口から語らせることで、【こんな些細なことでいじめていたのか。】といったことを気づかせてあげることも出来ます。

さらに最近では、いじめっ子がいじめられっ子になってしまうこともあります。そんな負の連鎖を断ち切るためにも、被害者少年と加害者少年の両方をサポートするのです。

複数と個人カウンセリングのメリット・デメリット

スクールカウンセラーとして働くにあたり、カウンセリングは最も大事な仕事になります。

そのカウンセリング方法としては、

・個人カウンセリング
・複数カウンセリング

の2つがあります。それぞれのメリットとデメリットについて詳しくお話します。

カウンセリングをするにあたり、その方法の良い所と悪いところを知っておけば、よりカウンセリングの質も高まります。

個人カウンセリングと複数カウンセリングとは?

・個人カウンセリングとは?

心理カウンセラー(スクールカウンセラー)と相談者が、1対1の状況でカウンセリングを行います。最もスタンダードなカウンセリングになります。

・複数カウンセリングとは?

グループカウンセリングと呼ばれることもあります。

心理カウンセラー(スクールカウンセラー)は一人ですが、相談者は複数になります。二人や三人なこともありますし、それ以上になることもあります。

比較的、大きな問題が発生している時に取られるカウンセリングの手段です。最近では、複数カウンセリングが実施される機会も実際に増え始めています。

個人カウンセリングのメリットとデメリットとは?

・個人カウンセリングのメリット

1対1になるので、相談者と向き合ってじっくりと話ができることです。かなり深い話もできるので、問題解決の糸口を見つけ出しやすい、といった特徴もあります。

二人だけの秘密の共有、といった状態にもなるので、比較的本音で語ってくれることも多くなります。

・個人カウンセリングのデメリット

個人の意見を聞くことになるので、実態になかなか迫れないこともあります。他にも個人カウンセリングをして、全体像をしっかりと把握する必要もあります。

何度もカンセリングをしなければ解決しないこともあり、サポートが終わるまで時間がかかってしまうデメリットも忘れてはいけません。

複数カウンセリングのメリットとデメリットとは?

・複数カウンセリングのメリット

相談者同士が様々な問題点を共有できる、といったところがメリットです。どんな考えを持っているのか、当事者同士に理解してもらえます。

問題解決が思ったよりも早くできることも多く、時間的なメリットにも注目です。

・複数カウンセリングのデメリット

一人にかける時間が限られてしまうことです。相談者が多くなれば多くなるほど、個人的な意見が埋没してしまうのです。

複数人数がいることで話しにくくなってしまう人もいるので、話しやすい雰囲気作りにも気をかけなければなりません。

スクールカウンセラーが不登校の子供にすべき対応とは?

スクールカウンセラーの目的は学校の様々な問題に対応することです。

学校の様々な問題の中で、特に大きな存在となっているのが不登校児です。不登校児の割合は年々増えているとされており、実際に多くの学校が頭を抱えています。

こちらではスクールカウンセラーが不登校の子供に対してどのような対応をすればよいのかを明らかにします。対応方法を知っておくことで、いざという時にも適切な対応ができるようになるわけです。

何をしてよいのか分からずに右往左往してしまわないようにするためにも、不登校児への対応方法を前もって把握しておきましょう。

そもそもなぜ子供は不登校になってしまうのか?

・不登校のきっかけとは

・友人との関係・・・50%前後
・先生との関係・・・20%から30%ほど
・勉強がわからない・・・30%前後
・クラブや部活動の友人・先輩との関係・・・20%前後
・学校の決まりなどの問題・・・10%前後
・入学、転校、鍼灸して学校や学級に馴染めなかった・・・15%から20%ほど
・家族の生活環境の急激な変化・・・5%から10%ほど
・親との関係・・・10%から15%ほど
・家族の不和・・・10%ほど

※「不登校に関する実態調査 平成18年度不登校生徒に関する追跡調査報告書」(http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2014/08/04/1349956_02.pdf)より
※複数回答あり

少し前の情報となりますが、不登校になる理由は基本的に大きな違いはありません。友人との関係が問題となって、不登校に至っている生徒が圧倒的に多い、ということが見えてきます。
また先生との関係や勉強についていけない、ということが原因となって不登校に至ってしまっている生徒も多いということも見えてきました。

・そもそも不登校とは?

病気などの理由もなく年に30日以上学校を休むことを指しています。

2013年には不登校自動・生徒の数が約12万人となっており、6年ぶりに増加しました(小学校と中学校)。子供の数が減り続けているにも関わらず、不登校児は減っていないのです。

不登校の問題ですが、復帰率が極めて低いことが分かっています。学校側の働きかけで再び投稿できるようになる生徒の割合は30%程度とされているのです。多くの生徒が同じ学校には再び普通には登校できるようにはならず、他の学校(フリースクールも含む)に転校して再び登校を開始する、というケースも多くなっています。

・スクールカウンセラー以外の解決方法はないのか?

最も有望な不登校児への対応と考えられているのが、やはり担任の先生の存在です。実際に担任の先生の働きかけで、再び学校に通えるようになったケースはあります。しかし前述したように、不登校児の中には先生が問題となって不登校になってしまっていることもあるわけです。先生の働きかけが最良の解決方法とは限りません。

教育相談窓口も一つの解決方法となっています。自治体や各教育委員会が開設しているもので、先生や学校には相談しにくい、という時の対応の窓口になってくれます。

他にも社会福祉士や精神保健福祉士による「スクールソーシャルワーカー」も解決方法の一つとされています。特に補陰今夜就学状況などに問題がある場合には、社会福祉士や精神保健福祉士と児童相談所や福祉事務所が連携して不登校の解決にあたってくれるわけです。

しかし上記した方法だけでは、うまく対応できないことも珍しくはありません。だからこそのスクールカウンセラーなのです。学校側としても、スクールカウンセラーによって、少しでも不登校児を減らしてくれるように期待しています。

不登校児童への対処法その1|無理に登校させようとしてはダメ

・通学の強制は逆効果を生む

「不登校になっているのであれば、無理にでも通わせれば通学に慣れさせれば良いのでは?」との考え方を持っている方が多いのも問題になっています。学校の先生の中にもいまだにそのような考え方を持っている方は少なくありません。

不登校になっている生徒ですが、実はギリギリまで頑張って学校に通っています。その上で完全に通うことが無理になってしまい不登校に至っているのです。そのような状況の子供に対して強制的に通わせようとしたらどうなってしまうでしょうか。

スクールカウンセラーの最も大事なのは、生徒との間にまずは信頼関係を築くことです。「この人になら、なんでも相談できる」といった状態にならない開ければ不登校の問題は解決しにくいわけです。強制的に通わせようと働きかけるのは厳禁です。

・親御さんにも働きかけること

不登校児の親御さんは、基本的に強制的に学校に通わせようとします。もちろん親御さんとしてもなんとかしたいという気持ちになっているわけですが、その親の姿勢が子供を追い詰めていることもあるのです。

スクールカウンセラーは子供だけではなく親御さんに対しても一定の働きかけを行うべきです。無理に通わせようとする親御さんであれば、少し様子を見るように勧めてみましょう。

・休養を認める気持ちが大事

不登校の生徒も悩んでいます。気持ちを整理する時間が必要なのです。

ですから不登校をしている時間は「休養」と捉えましょう。

子供としてもいまのままではいけないと思っています。次に進む気持ちの整理がつくまでは、一定の休養を認めてあげてください。少しでも前向きになってきたら、これからどうするかを一緒に決めていくわけです。

不登校児童への対処法その2|信頼してもらう

・追い詰めないこと

不登校児を学校に通わせるためには、信頼関係が重要です。先生との関係が良くなくて不登校に至っている生徒は、学校の大人に対して不信感を持っているケースが多いのです。
しかし学校にはスクールカウンセラーという信頼できる大人もいる、ということを伝えることが重要です。

生徒は学校に通えない、という負い目を普段から感じています。学校に来ても、保健室にずっといるような状態になっているケースも珍しくありません。

まず行うべきは話を聞くことです。話を聞くことができれば、なぜその生徒が不登校に至っているのかもだいたい見えてきます。友人関係が問題なのか、先生が問題なのか、勉強が問題なのか、というところが分かれば自ずと対処方法も見つかっていきますよね。

・信頼関係を崩す行為について

「なんで学校に行かないの?」
「何が嫌なの?」

上記のようなことを立て続けに子供に対して言ってはなりません。問い詰めるような状況になってしまうと、さらに子供は自分の殻に閉じこもってしまうような状態になってしまうわけです。

親御さんや先生に対してカウンセリングで聞いた内容をペラペラ喋ってしまう、ということもなるべく避けるべきです。もちろん一定の情報に関しては親御さんや学校の先生と共有していくことが大事です。しかし生徒としても親や先生に知ってほしくないこともあります。

しっかりとした信頼関係を築くまでは、先生や親御さんにも最低限の情報しか伝えないようにしましょう。

不登校児童への対処法その3|生徒の居場所づくりを学校側に提案する

・学校に居場所がないから不登校になる

不登校児の殆どが学校に自分の居場所がない、と感じています。

不登校の最も多いきっかけとして友人関係があるわけです。仮に同じクラスに相性が悪い生徒がいた場合には、学校に通いたくなってしまいます。

学校側に、「この生徒とこの生徒を同じクラスにしないように」といった働きかけをすれば、クラスが栄光はその生徒が再び学校に通える可能背位も出てきます。要は子供にとって学校が少しでも居心地の良い場所になれば、不登校が解決する確率はアップするのです。

・相談室の整備を依頼する

不登校児が学校に来ると、よく行くのが保健室です。ただし保健室だけだと、またこれも問題が発生する可能性もあります。保険お先生はスクールカウンセラーではありません。

そこで相談室の整備を学校側に依頼するわけです。相談室が生徒にとって居心地の良い場所であれば、授業には出られなくても相談室に来てくれる生徒は増えるわけです。
リラックスした空間であれば、そこで生徒たちから様々な悩みを打ち明けられることもあるでしょう。
不登校解決の糸口が見つかるかもしれません。

不登校児童への対処法その4|自分の考えを押し付けない

・様々な選択肢を提案するに留めること

「こうしなければならない」
「ああしなければならない」

不登校児は、学校に通えないという大きな挫折を経験してしまっています。その分、負い目も感じており自分に自信を持てません。そんな状態の時にスクールカウンセラーの考えを押し付けられてしまうと、頭が混乱してしまうのです。「自分にできるわけがない」といったことを考えてしまうこともあるでしょう。

親御さんの中には高等教育にこだわるあまりに、大学進学を押し付けているケースもあります。親御さんからもヒアリングを実施し、子供が負担を受けているような価値観の押し付けがないかを探るべきです。

生徒が不登校を解決したいと考え始めた場合には、幾つかの選択肢を提案してあげるのもおすすめです。
たとえば、まずは週に1回だけ投稿を初めてみる、ということもおすすめでしょう。好きな教科の授業がある日だけ登校する、という方法もおすすめです。学校に通うのが難しいのであれば、フリースクールという選択肢を教えてあげても良いかもしれません。

解決方法は一つではない、ということを子供に教えてあげるだけでも気が楽になってさらに前向きな気持になってくてることもあるのです。

年々アップする!?スクールカウンセラーの給与の真実

スクールカウンセラーの給与については、時給5,500円というものを耳にした方も多いのではありませんか?

時間換算にするとものすごく稼げる職業のように聞こえます。しかし真実は少し異なっているのも事実。

こちらではスクールカウンセラーの年収について、年収という部分で考えてみることにします。1年間単位でどの程度の稼ぎになるのか。2年目以降は給与がアップすることはあるのか、といったことについてもお話していきます。

スクールカウンセラーを目指して資格の取得を考えているが、実際に年収ベースでどの程度貰えるのか知りたい、という方は必見です。

スクールカウンセラーの初年度の年収とは?~東京都のケース~

・年間で最高154万円

スクールカウンセラーですが、実は初年度に関してはそれほど稼げない、といった実態があるのです。

年収で154万円と聞くと、時給5,500円は嘘なのではないか、と思ってしまう方もいるかもしれません。しかし時給5,500円というのは嘘ではありません。

※時給5,500円に該当するのは臨床心理士などの資格を持っているケース

実は働ける日数に問題があるのです。年間で1校あたり35日間しか勤務できません。しかもスクールカウンセラーとして初めて働く場合には、初年度に関しては1校しか担当させてもらえません。

【初年度のスクールカウンセラーの給与シミュレーション】
・時給・・・5,500円
・勤務時間・・・7時間45分
・日当・・・44,000円
・年間の最高勤務日数・・・35日間
・年収・・・44,000円×35日間=154万円

初年度のスクールカウンセラーは、1校しか担当できないので高収入が期待できないのです。一方で考え方を変えれば、1日で40,000円を超えるような稼ぎがある職業はそうそうありません。年収ベースで考えるとあまり稼ぎはよくないと思うかもしれませんが、極めて効率的な仕事でもあるわけです。

年間で35日間しか勤務しません。そこで考えておきたいのが、副業はできるのか、という部分です。

・スクールカウンセラーの副業はOK!

学校の先生など、公務員に関しては副業が出来ない、といった認識を持っている方も多いのではありませんか。しかしスクールカウンセラーに関しては基本的に副業をしてもかまわない、という事になっています。

スクールカウンセラーは「特別職非常勤職員」とされています。非常勤となっているので、世の中の考え方とすると非正規雇用を受けているようなものです。アルバイトやパートの人が副業をしてはいけない、といった決まりはありませんよね。ですからダブルワークなどをしてもかまわないわけです。

初年度のスクールカウンセラーの年収を聞いてがっかりした方に関しても、他にも非正規の仕事をした上であれば生活に関しては問題ないでしょう。

スクールカウンセラーは2年目以降、最高でどれだけ稼げるのか?~東京都のケース~

・年収で462万円

スクールカウンセラーに関しては、年々時給や日当がアップする、ということはありません。そのかわり、経験がある方に関しては最高で3校まで勤務できるようになるのです。

1校あたりの勤務日数は35日間なので、3校勤務するとなると年間で105日勤務することになります。たったの105日勤務でなんと462万円を稼ぎ出せるのがスクールカウンセラーなのです。

【3校担当したケースの年収シミュレーション】
・時給・・・5,500円
・勤務時間・・・7時間45分
・日当・・・44,000円
・年間の最高勤務日数・・・105日間
・年収・・・44,000円×105日間=462万円

1ヶ月あたり8日から10日程度の勤務で、年収が400万円を超えるチャンスがスクールカウンセラーにはあります。収入的にも夢のある職業といっても間違いではありません。

・3校を担当した場合も副業は可能なのか?

特別職非常勤職員であることにはかわりありません。ですから3校を担当したとしても、副業については特に問題になることはないのです。

ただし学校によっては大きな問題を抱えているケースもあります。3校担当すると情報がごちゃごちゃとしてしまうので、休みにおひには除法を整理する、といったことも必要になってくるわけです。先生などとの連携も模索しなければなりません。

副業に勤しみすぎるとスクールカウンセラーとしての仕事にも問題を生じかねないので注意してください。

・2校を担当した場合はどの程度の年収になるのか?

【2校担当したケースの年収シミュレーション】
・時給・・・5,500円
・勤務時間・・・7時間45分
・日当・・・44,000円
・年間の最高勤務日数・・・70日間
・年収・・・44,000円×70日間=308万円

2校を担当した場合には、年間で最高70日勤務となり年収は308万円となります。ひと月あたり6日から8日程度の勤務で、300万円超えの年収となります。

ちなみに何校担当できるかについては、希望することも出来ますが必ずしも要望に答えてくれるわけではありません。空きがある学校が多くなければ、3校希望しても1校になってしまうおそれもあるわけです。

今後スクールカウンセラーの給与が増える可能性はあるのか?

・いじめ対策に有効となれば増える可能性あり

いま多くの学校でいじめによる問題が出てきています。不登校に至ってしまう生徒も少なくありません。

各都道府県でもいじめ対策には力を入れており、東京都ではいじめに対する予算もしっかりと計上しています。
東京都の場合は、平成27年度に約37億円のいじめに対する予算を計上しています。そのうち、なんと34億円がスクールカウンセラーの設置に利用されているのです。

スクールカウンセラーによるいじめ対策の成果が出れば、さらに予算が増額される可能背位もあるので、給与が増える可能性もあるわけです。またスクールカウンセラーの1校あたりの勤務日数が少なすぎるとの指摘もあり、最高勤務日数に関しても変化が出てくる可能性は十分にあります。

※東京都の予算に関しては東京都教育委員会ホームページ を参考にしました(PDFファイル:http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/gaiyo/27jimujigyo/06-04.pdfの5ページ目に記載あり((18) いじめに関する総合対策の実施))

社会保険や退職金はあるのか?

・社会保険なし
・退職金なし

あくまで非正規雇用扱いとなっているので、社会保険も退職金もありません。そういった麺を見ると不安定な職業である面は否めません。
しかし臨床心理士の資格を持っているのであれば、仮にスクールカウンセラーとして働かなかったとしても、その他の職業で働いていくことも可能です。

近年では企業もカウンセラーを必要としています。企業で働けば、正社員に近いような扱いをしてくれるところもあり、社会保険や退職金が期待できるケースも有るのです。

スクールカウンセラーとして働いてみて、社会保険や退職金がないことに不安を覚えたのであれば、他の仕事に切り替える、といったこともおすすめです。

学校がない時の給与はどうなっているのか?

・夏休みは給与が減ってしまう

正規雇用ではないので、毎月一定の収入があるわけではありません。アルバイト・パートと同じように働いた分だけ給与が支給されるシステムとなっているのです。

夏休みに関しては学校がないので、勤務もありません。ですから、夏の給与に関しては期待できないわけです。

スクールカウンセラーとして働いている方の中には、夏休みの期間だけ他の仕事を入れている、というケースも存在しています。1ヶ月強まるまる休みとなってしまうので、派遣などの仕事をしている方も多いわけです。

スクールカウンセラーの給与に関する口コミについて

・時給は悪くないですね。ただし安定は全くしていません。毎月の収入がバラバラなので、安定した生活を送ろうと思ったら、他の仕事と掛け持ちをするほかはないと思います。ただし、アルバイトとしてはかなりおすすめですよ。時給が5,000円ほど貰えるわけですからね、こんなに割のいいバイトは他にはなかなかないと思います。(29歳の男性)

・平気で年収が100万円単位で変わることもありました。もちろんアップすることもあるのですが、ダウンすることもあるので注意が必要かと。年契約なので社会保険もなくて退職金もないというのはちょっときついと感じる人も多いかも。給与的には少し残念に思う人も多いかもしれませんが、子供は可愛いですしやりがいは感じてます。(32歳の女性)

・アメリカのスクールカウンセラーとして働いてます。あちらは給料制で保険や有給もあります。日本とはだいぶ状況は異なっているかも。ただし残業は多めですね。自殺願望がある生徒の対応や投薬が必要になるけースがあると、フォローアップが必要になるんです。書類が多くなり、結果として残業に至ってしまいます。年収は400万円台で週4日32時間勤務なので、日本のスクールカウンセラーほどは時給をもらってません。(44歳の女性)

・年収にするとそれほど高額とはいえませんが、効率的に仕事ができます。お陰で趣味を充実させることが出来ています。うちの場合は共働きなので、それほど稼ぐ必要が無いので、スクールカウンセラーの仕事は天職かも。専業主婦は嫌で少しは働きたい、という女性には特におすすめだと思います。(32歳の女性)

臨床心理士の資格を持っていないと給与はどうなるのか?

・時給が下がる傾向にある

臨床心理士の資格に関しては、スクールカウンセラーになるために必須となっているわけではありません。臨床心理士の資格を持っていなかったとしても働けるわけです。

しかし臨床心理士の資格はスクールカウンセラーで食べていこう、という場合には必須となります。実は時給に大きく関係してくるのです。
臨床心理士の資格を持っていると、時給が5,000円を超えるケースも多くなってきます。しかし臨床心理士の資格を持っていないと、時給が2,000円から3,000円台になってしまうケースも珍しくありません。給与にも大きな違いが生まれる可能性があるわけです。

【臨床心理士を持っていない場合の給与シミュレーション】
・時給・・・3,000円
・勤務時間・・・7時間45分
・日当・・・23,250円
・年間の最高勤務日数・・・35日間
・年収・・・23,250円×35日間=81万3,150円

※時給を3,000円とし、1校を担当したケースでシミュレーションしました

前述した臨床心理士の資格を持っており、時給が5,500円で1校を担当したケースは年間で156万円の収入になりました。しかし時給が3,000円になると、一気に年収が下がってしまうわけです。
臨床心理士を持っているか持っていないかは、収入に対して大きな影響を与える、ということがよくわかるでしょう。

生徒はスクールカウンセラーをどう思っているのか?

いじめで悩んでいる子供の為や、子供との関係で悩んでいる先生の対応をするために存在しているのがスクールカウンセラーです。働く上で、特に重要となってくるのが生徒との関係性です。生徒との信頼関係が築けなければ、スクールカウンセラーとしての仕事をまっとうすることは難しいでしょう。

こちらでは、そもそも生徒たちはスクールカウンセラーに対してどのような印象を持っているのか、ということについて明らかにします。信頼してくれているのでしょうか。それとも信頼をしてくれていないのでしょうか。

生徒たちはスクールカウンセラーに相談をしたいと思っているのか?

・平成26年3月に発行した「子ども・子育て家庭 意識・生活実態調査報告書」に注目してみた

平成26年3月に発行した「子ども・子育て家庭 意識・生活実態調査報告書」は名古屋市子ども青少年局が出したものです。少し古いものとなっていますが、中学生に対して「何かしらの悩みがあると気に誰に対して相談するのか」、ということをアンケートしているのです。

そのアンケート結果がスクールカウンセラーにとってはあまり良くない内容となっています。

【「悩みや困ったことがあるときに相談する人は誰ですか?」】
・第1位・・・お母さん:56.6%
・第2位・・・友達:53.5%
・第3位・・・お父さん:23.2%
・第4位・・・担任の先生:17.4%
・第5位・・・兄弟姉妹:14.2%
・第6位・・・誰にも相談しない:12.9%
・第7位・・・わからない:8.6%
・第8位・・・担任以外の先生:7.3%
・第9位・・・習い事や塾の先生:6.9%
・第10位・・・おじいさん・おばあさん:6.6%
・第11位・・・学校の先輩:6.5%
・第12位・・・学校のカウンセラー:1.4%
・第13位・・・インターネットで相談:1.3%
・第14位・・・その他の人に相談:1.3%

※調査機関・・・平成25年10月10日から31日まで
※調査対象・・・名古屋市の中学生:1,857人から回答あり
※複数回答あり
http://www.city.nagoya.jp/kodomoseishonen/cmsfiles/contents/0000058/58839/kodomo.pdf(PDFファイルページの74ページ目(資料内の70ページ目))より抜粋

スクールカウンセラーとしては衝撃的な数字となっています。なんと1.4%の中学生しか、何かしらの問題があった時に相談しない、といった結果が出ているわけです。

上記の結果を見るとスクールカウンセラーは子供達にまだ信頼されていない、ということがすけて見えてきます。
では、なぜスクールカウンセラーに相談しない子どもが多くなってしまっているのでしょうか。

生徒がスクールカウンセラーに相談しない理由とは

・信頼されていない

実はこういった痛烈な意見もあります。

「週に1度、数時間しか来ない人に、誰がイジメを相談したいと思うのか」

スクールカウンセラーは、年間で一つの学校に月35日程度しか勤務をしません。いつも学校にいるわけではありません。しかも勤務時間もだいたい決められており、ずっと生徒と関わっていけるわけではないのです。

スクールカウンセラーに関しては、たしかに予算の問題もあります。ですからある程度勤務時間については制限されてしまうというのは致し方のないところでしょう。
しかし「1校に月35日間まで」といった勤務の制限は、子供に信頼されない原因を作っているとしか考えられないのです。

スクールカウンセラーは東京都の場合、1校あたり35日間までで最大で3校まで(105日間)となっています。大枠としての105日というのは守りつつ、1校あたりの勤務日数の制限をもう少し広げる、といった対策がいま現場から求められているわけです。

今後は外国のスクールカウンセラーのように月曜日から金曜日までずっと学校にいる、といった時代が来るかもしれません。そうなれば生徒から積極的に相談されるような状況がやってくることも十分に考えられます。

・まだスクールカウンセラーの役割が周知徹底されていない

そもそもスクールカウンセラーの役割を生徒自体が正確に認識していない、といった現状も見え隠れしているわけです。
スクールカウンセラーについて学校の強力も足りないと言わざるをえません。スクールカウンセラーは設置しつつも、専用の相談室が用意されていない、というケースが多くあるわけです。

学校においてスクールカウンセラーはいるけれども、その役割を果たせるような環境が整っていない、といった問題があるのです。

スクールカウンセラーの最大の役割はいじめの予防や解決です。そのいじめを未然に防ぐ用な対策も求められているわけです。
いじめ対策だけではなく、学校の諸問題についても対応を求められています。

今後は学校側にも生徒たちに対し、なんでも良いので積極的にスクールカウンセラーに相談するように促すような対策をしなければなりません。

学校の協力があってこそ、生徒たちがスクールカウンセラーに相談するようになるわけです。

・そもそもスクールカウンセラーに積極性が足りない

スクールカウンセラーの中にも、ほとんど生徒たちと関わりを持たない、というケースがいくつか見受けられます。普段から関わりを持っていない人に対して、「なんでも相談しろ」と言うのは都合が良すぎますよね。

スクールカウンセラー自体の努力も今後は大いに必要になってきます。

先生に対して頻繁なヒアリングも重要ですし、生徒に関してもアンテナを巡らして何かしらの問題が起きていないかをチェックしましょう。ちょっとでも変化があった場合には、自ら話しかけて悩みを聞くのもおすすめです。

スクールカウンセラーの良いところは、先生ではないところです。学校にいる先生ではない大人、という存在を活かすのです。
たとえば不登校に陥っている生徒の中には、先生との相性が悪くて不登校になっていることも珍しくはありません。そういった生徒は学校で先生に悩みを相談できないわけです。しかしスクールカウンセラーは先生ではありません授業を探偵しているわけではなく、生徒を評価する立場でもありません。だからこそ気軽に話ができる相手でもあるわけです。

生徒からスクールカウンセラーが頼られるためにはどうしたら良いのか?

・生徒と先生の橋渡し役になる

スクールカウンセラーだけで学校の問題を解決することは出来ません。情報を共有し、役割を分担していく事が重要になっているのです。

たとえば、生徒と最も身近にいる学校の大人である担任が生徒に何らかの変化のサインを受け取ったら、カウンセラーに情報を提供します。カウンセラーは生徒に対してカウンセリングを実施し、その結果から担任にフォローを依頼する、というものです。

カウンセラーが実施すべきは、生徒と先生の橋渡し役になる、ということなのです。学校で問題が凝ったとしても、カウンセラーと生徒だけでは解決できません。生徒と先生だけでも解決できないことはあるのです。そこでカウンセラーが潤滑油役となって、生徒から問題をしっかりと聞き出して、担任の先生に対策を依頼する、といいうことが必要になってくるわけです。

・生徒とだけではなく先生とも信頼関係を築くこと

生徒との信頼関係を築くことは極めて重要です。信頼関係がなければ、本音の話をしてくれません。いじめの発見が遅れてしまう、ということにもなりかねないのです。

一方であまり重視されていないのが担任の先生との信頼関係を築く、ということです。スクールカウンセラーの業務は生徒との信頼関係だけでは成り立ちません。担任の先生との信頼関係も重要なのです。

先生の中には「スクールカウンセラーの手は借りたくない」といった考え方を持っている人もいます。そういった先生に対しても積極的に働きかけて、一緒になって問題解決に当たろうとするべきなのです。
そもそもいじめや不登校といった問題には心理についての専門知識が必要です。先生は勉強を教える能力があるかもしれませんが、心理的な部分に関しては素人同然です。担任の先生だけでは解決できない問題も多い、ということを認識して貰う必要もあります。

・必要があれば相談室以外でもカウンセリングを実施すること

不登校になってしまうと、生徒は学校に来ません。相談室にいつまで居てもカウンセリングが出来ないわけです。
必要があれば不登校の生徒の家に出向き、そちらでカウンセリングを実施する、といったことも必要になってきます。

不登校児の家に行く場合には、担任の先生と連携しましょう。

・第三者的な立場を明確化させておく

学校の先生ではない、といったことを明確にしておく必要もあります。生徒の中には学校に対して大きな不信感を持っているケースもあるのです。スクールカウンセラーを学校の側の人間と判断して、心をひらいてくれない、ということも少なくありません。

実際に以下のような意見を持っている人もいます。

「スクールカウンセラーって教師とかと繋がってる感じして信用ならんかったよな」
「スクールカウンセラーは、学校の関係者だから(悩みも)話せないだろうな。」
「教師に目の敵にされて不登校になるケースも多い。こんな場合、スクールカウンセラーにできることはきわめて少ない。」

学校と距離を置く、ということは難しいかもしれません。
たとえばいきなりカウンセリングに入るのではなく、ちょっとした世間話から入るのも良いでしょう。友だちのような感覚で接していくわけです。
いきなり核心を突くような問いかけをしてしまうと、生徒側も態度を硬化させてしまいます。

・相談室のドアは開けておく

不思議に思うかもしれませんね。
不登校やいじめで悩む生徒の多くがスクールカウンセラーの相談室を利用しようと思っても、結果出来なかったのです。

悩んでいる子供にとってはドアを開ける、という一つの行為だけでも勇気がいります。なるべく相談室に入りやすい雰囲気にして、気軽に相談できるような状況を作り出していきましょう。

スクールカウンセラーの仕事に関する口コミ体験談

子供達のために働きたい、と思っている方の中にはスクールカウンセラーを目指している方も多いと思います。しかしスクールカウンセラーは職業としてはまだまだ新しいものであり、実際にどのような仕事をしているのかわからない方も多いのではありませんか。

こちらでは実際にスクールカウンセラーとして働いている方の口コミを紹介していきます。彼らはどのような体験をしているのでしょうか。仕事内容から給与に関する口コミまで様々なものを紹介していきます。

スクールカウンセラーの仕事に興味はあるけど、その仕事について詳しく理解しているわけではない、という方は必見です。

給与に関する口コミについて

・臨床心理士の資格を持っていなければ難しいかもしれませんが、私の場合は資格を持っているので時給は5,000円程度となっています。かなり高額なので、効率的な仕事、という面ではかなり良いと思いますよ。
ただしスクールカウンセラーの仕事は毎日あるわけではありません。学校がある時に週に1回くらい通って仕事をする感覚なので、思ったよりは稼ぎになりません。割の良いアルバイト、といったほうが良いでしょうか。ちなみに私の知り合いは3校掛け持ちをしているので、かなりの稼ぎになるとか。私の場合は2校を担当しているので、年収でも300万円を少し超えた程度となっています。(30代後半の女性)

・給与に関してはあまり高いとはいえないので、掛け持ちの仕事をしています。スクールカウンセラーの仕事は非常勤扱いなので、副業に関してとやかく言われることがないのはうれしいですね。いろいろな仕事を経験してみたい、という方にもおすすめだと思います。
給与は高くない、と言いましたが1時間換算にすると相当な金額になります。1時間あたり5,000円ほどなので、幾つもの仕事を掛け持ちしておりその一つの仕事がスクールカウンセラー、というようなことに適しているかもしれません。(40代前半の男性)

・私は臨床心理士の資格を持っていないので、時給は3,000円程度です。臨床心理士の資格を持っている方は時給5,000円程度になるらしいですが、私の場合は、かえって3,000円程度で良かったです。扶養の範囲内で働きたかったからです。
仕事と言っても週に1回程度なので、家事に大きな負担がかかるようなこともありません扶養の範囲内で効率的に働きたい、という方にスクールカウンセラーは適してると思います。(30代なかばの女性)

スクールカウンセラーの仕事に関する口コミ

・仕事のやりがいはかなりあります。実際に不登校の生徒をカウンセリングしていたのですが、粘り強く接していくうちに心をひらいてくれるようになり、実際に学校に通ってくれるようになったのです。一人の子供を救えたという満足感はかなりのもの!
その代わり責任もあると思います
最初はスクールカウンセラーという仕事に不安を感じていたことも事実ですが、継続して仕事をして行きたくなりました。また来年以降も更新してもらえると良いのですが・・・。(40代前半の女性)

・仕事はハード。まずは先生としっかり連携しなければなりません。そして生徒ともつながりを持たなければ、しっかりとしたカウンセリングが出来ません。
学校には様々な問題があります。学級崩壊もあれば、いじめの問題もあります。さらに不登校に関する問題もあるわけです。どれも異なった問題となっているので、対応に関しては慎重に行う必要があります。
特に最近では先生が精神的に参っているケースもあるので、先生に対するフォローも大事ですよ。スクールカウンセラーは子供にだけ対応していれば良い、と思っている方もいるかもしれません。しかし現実は大人とのやり取りも多いので、その点は理解しておくと良いかも。(30代後半の男性)

・基本的には1日の仕事時間は8時間程度とされているのですが、実際のところは残業もあります。会議などにも参加せねばならず、1日あたり2時間あら3時間程度の残業になることもしばしば。もちろんその分お残業代が出るわけではありません。サービス残業となっているわけです。
日当的には40,000円程度もらっているので、サービス残業自体はしょうがないと思えるのですが、やはり毎回となるとちょっと納得できない気持ちになることもしばしばです。(30代前半の女)

・不登校児の多い学校に赴任しました。生徒と先生の信頼関係もあまり出来ていなかったので、まずはそちらから解決していくことにしました。先生と生徒の両方からヒアリングを実施し、お互いにフォローしていくようにしたのです。また不登校児の家にも生き、そこで話もさせてもらいました。
1年間その学校では働いたのですが、数名はまた学校に来てくれるようになりました。学校に来てくれたときの達成感は何事にも代えがたい感じでしたよ。ほかのしごとではあじわえないような感情でした。
やりがいを感じたと同時に、やはり話をしっかりと聞く、ということが大事であると実感しています。不登校など問題のある子供達は必ずと言って良いほどSOSを発しています。スクールカウンセラーは、そのSOSをしっかりと感じ取らなければいけないのです。(40代後半の女性)

スクールカウンセラーとなるための資格の勉強に関する口コミ

・臨床心理士の資格ですが、大学院を卒業してから取得しました。試験を受けなければ臨床心理士にはなれないので、もちろん勉強を実施しました。ただ合格率は基本的に60%前後と高めなので勉強についてはスムーズに進みました。
ちなみに試験が一次試験と二次試験があり、一次試験については筆記とマークシート、さらに論述記述試験があります。二次試験に関しては面接があります。
臨床心理士の資格ですが、現状では国家資格ではありませんが将来的にはそうなるかもしれません。今のうちに撮っておいてよかったかも。(20代後半の男性)

・スクールカウンセラーになるためには特に資格は必要ないと聞いたんですが、全く何も資格を持っていないのは不安なので、メンタル総合心理というものを受けてみました。メンタル系の資格はスクールカウンセラーの仕事に役立つと思ったんです。学習期間は4ヶ月程度であり、1日あたり1時間程度の勉強で取得できました。通勤時間にテキストを読み込んだりするだけでも大丈夫だった感じです。
心理系の資格(メンタル心理カウンセラーと上級心理カウンセラー)を取得できたのでスクールカウンセラーとして働くにあたり、少し自信が持てました。(30代前半の女性)

・メンタルケアカウンセラーとメンタルケア心理士の資格を取得しました。ネットで資格系の口座をチェックしていると、メンタルケアカウンセラーとメンタルケアの両方の取得ができる講座を発見したんです。勉強期間は6ヶ月ということでさっそく申し込むと、すぐに教材が届いたので勉強を開始しました、テキストは初心者にもわかりやすく資格取得もしやすかったです。鬱などの勉強もできるので、スクールカウンセラーの仕事にも有効だと思います。(30代なかばの男性)

・認定心理カウンセラー2級を学校に通って取得しました。心理カウンセリングの入り口とも言える資格ということだったので、スクールカウンセラーにうってつけだと思ったのです。
発達心理学や家族療法、さらにゲシュタルト療法などの高度な心理療法の理論や技術を習得できました、自己発見にも役立つと思いますよ。
特に気になったのは箱には療法です。スクールカウンセラーとして働き始めたら、ぜひ子供達に対して実施してみようとおもいます。箱庭をどのようにするかでいまその人がどのような感情を持っているかがわかるものなので、子供達のカウンセリングにも絶対に役立つと思うんです。

ちなみに認定心理カウンセラー2級は土日の集中学習で学校に通ってました。平日は仕事があるので、週末しか利用できなくて・・・。週末に対応している学校を選択して良かったです。(20代なかばの女性)

・メンタルケア心理専門士の勉強をして取得しました。以前はメンタルケア心理士の資格を持っていたのですが、その資格だけでは物足りないと思い、上位資格であるメンタルケア心理専門士を選択したというわけです。
メンタルケア心理専門士の資格はカウンセリングと特に深い結び付きがあります。カウンセリングを行う、ということに特化した資格なのです。実際にカウンセリングをする段階になると、メンタルケア心理専門士の資格勉強が役に立ってきます。
テキストとDVDでも勉強ができますが、本格的な買うインセリングに挑戦も出来ます。無料カウンセリング実習というものも私が利用した講座には含まれていました、現役カウンセラーの方に様子をチェックしてもらってきめ細かく指導してもらったんです。(30代後半の男性)

まとめ

【給与に関する口コミまとめ】

時給に関しては高い評価を受けていることがわかります。
臨床心理士の資格を持っていると時給は5,000円程度になり、臨床心理士の資格を持っていないと時給は3,000円程度になることが口コミからもわかりました。
また残業代は出ない、ということも分かりました。サービス残業になる点はマイナスですが、時給的にはおいしい仕事なので、給与的にはプラス評価しても良いと思います。

【仕事内容に関する口コミまとめ】

仕事にやりがいを感じているスクールカウンセラーが多い、ということがわかりました。
いじめ問題の解決に携われたり、不登校児が再び学校に通ってくれたりするようになったら、その達成感は何事にも代えがたいでしょう。
一方で先生と生徒の間に立たなければならないので、その点に大変さを感じているスクールカウンセラーが多い、ということもはっきりと見えてきました。

【資格取得に関する口コミまとめ】

スクールカウンセラーの資格としては「臨床心理士」があります。しかし臨床心理士になるためには大学院を終了していなければなりません。簡単ではないので、その他のメンタル系の資格を取得している方が多いのです。

口コミで確認できた資格ですが、以下のものになります。

・臨床心理士
・メンタル心理カウンセラー
・上級心理カウンセラー
・メンタルケアカウンセラー
・メンタルケア心理士
・認定心理カウンセラー2級
・メンタルケア心理専門士
・メンタルケア心理士

他にもメンタル系の資格はたくさんあります。スクールカウンセラーの仕事に資格は必須とはいえない現状になっていますが、何かしらの資格は持っておいたほうが良いです。学んだ知識が仕事で実際に活かされるような例も数多くあります。

実際にメンタル系の資格を取得してからスクールカウンセラーになる、という方も多くなっています。臨床心理士以外の資格では時給が引き下げられてしまいますが、基本的に仕事内容は変りません。メンタル系の資格を持っていれば、やりがい溢れる仕事に自信を持ってのぞめるわけです。