年々アップする!?スクールカウンセラーの給与の真実

スクールカウンセラーの給与については、時給5,500円というものを耳にした方も多いのではありませんか?

時間換算にするとものすごく稼げる職業のように聞こえます。しかし真実は少し異なっているのも事実。

こちらではスクールカウンセラーの年収について、年収という部分で考えてみることにします。1年間単位でどの程度の稼ぎになるのか。2年目以降は給与がアップすることはあるのか、といったことについてもお話していきます。

スクールカウンセラーを目指して資格の取得を考えているが、実際に年収ベースでどの程度貰えるのか知りたい、という方は必見です。

スクールカウンセラーの初年度の年収とは?~東京都のケース~

・年間で最高154万円

スクールカウンセラーですが、実は初年度に関してはそれほど稼げない、といった実態があるのです。

年収で154万円と聞くと、時給5,500円は嘘なのではないか、と思ってしまう方もいるかもしれません。しかし時給5,500円というのは嘘ではありません。

※時給5,500円に該当するのは臨床心理士などの資格を持っているケース

実は働ける日数に問題があるのです。年間で1校あたり35日間しか勤務できません。しかもスクールカウンセラーとして初めて働く場合には、初年度に関しては1校しか担当させてもらえません。

【初年度のスクールカウンセラーの給与シミュレーション】

・時給・・・5,500円
・勤務時間・・・7時間45分
・日当・・・44,000円
・年間の最高勤務日数・・・35日間
・年収・・・44,000円×35日間=154万円

初年度のスクールカウンセラーは、1校しか担当できないので高収入が期待できないのです。一方で考え方を変えれば、1日で40,000円を超えるような稼ぎがある職業はそうそうありません。年収ベースで考えるとあまり稼ぎはよくないと思うかもしれませんが、極めて効率的な仕事でもあるわけです。

年間で35日間しか勤務しません。そこで考えておきたいのが、副業はできるのか、という部分です。

・スクールカウンセラーの副業はOK!

学校の先生など、公務員に関しては副業が出来ない、といった認識を持っている方も多いのではありませんか。しかしスクールカウンセラーに関しては基本的に副業をしてもかまわない、という事になっています。

スクールカウンセラーは「特別職非常勤職員」とされています。非常勤となっているので、世の中の考え方とすると非正規雇用を受けているようなものです。アルバイトやパートの人が副業をしてはいけない、といった決まりはありませんよね。ですからダブルワークなどをしてもかまわないわけです。

初年度のスクールカウンセラーの年収を聞いてがっかりした方に関しても、他にも非正規の仕事をした上であれば生活に関しては問題ないでしょう。

スクールカウンセラーは2年目以降、最高でどれだけ稼げるのか?~東京都のケース~

・年収で462万円

スクールカウンセラーに関しては、年々時給や日当がアップする、ということはありません。そのかわり、経験がある方に関しては最高で3校まで勤務できるようになるのです。

1校あたりの勤務日数は35日間なので、3校勤務するとなると年間で105日勤務することになります。たったの105日勤務でなんと462万円を稼ぎ出せるのがスクールカウンセラーなのです。

【3校担当したケースの年収シミュレーション】

・時給・・・5,500円
・勤務時間・・・7時間45分
・日当・・・44,000円
・年間の最高勤務日数・・・105日間
・年収・・・44,000円×105日間=462万円

1ヶ月あたり8日から10日程度の勤務で、年収が400万円を超えるチャンスがスクールカウンセラーにはあります。収入的にも夢のある職業といっても間違いではありません。

・3校を担当した場合も副業は可能なのか?

特別職非常勤職員であることにはかわりありません。ですから3校を担当したとしても、副業については特に問題になることはないのです。

ただし学校によっては大きな問題を抱えているケースもあります。3校担当すると情報がごちゃごちゃとしてしまうので、休みにおひには除法を整理する、といったことも必要になってくるわけです。先生などとの連携も模索しなければなりません。

副業に勤しみすぎるとスクールカウンセラーとしての仕事にも問題を生じかねないので注意してください。

・2校を担当した場合はどの程度の年収になるのか?

【2校担当したケースの年収シミュレーション】

・時給・・・5,500円
・勤務時間・・・7時間45分
・日当・・・44,000円
・年間の最高勤務日数・・・70日間
・年収・・・44,000円×70日間=308万円

2校を担当した場合には、年間で最高70日勤務となり年収は308万円となります。ひと月あたり6日から8日程度の勤務で、300万円超えの年収となります。

ちなみに何校担当できるかについては、希望することも出来ますが必ずしも要望に答えてくれるわけではありません。空きがある学校が多くなければ、3校希望しても1校になってしまうおそれもあるわけです。

今後スクールカウンセラーの給与が増える可能性はあるのか?

・いじめ対策に有効となれば増える可能性あり

いま多くの学校でいじめによる問題が出てきています。不登校に至ってしまう生徒も少なくありません。

各都道府県でもいじめ対策には力を入れており、東京都ではいじめに対する予算もしっかりと計上しています。
東京都の場合は、平成27年度に約37億円のいじめに対する予算を計上しています。そのうち、なんと34億円がスクールカウンセラーの設置に利用されているのです。

スクールカウンセラーによるいじめ対策の成果が出れば、さらに予算が増額される可能背位もあるので、給与が増える可能性もあるわけです。またスクールカウンセラーの1校あたりの勤務日数が少なすぎるとの指摘もあり、最高勤務日数に関しても変化が出てくる可能性は十分にあります。

※東京都の予算に関しては東京都教育委員会ホームページ を参考にしました(PDFファイル:http://www.kyoiku.metro.tokyo.jp/gaiyo/27jimujigyo/06-04.pdfの5ページ目に記載あり((18) いじめに関する総合対策の実施))

社会保険や退職金はあるのか?

・社会保険なし
・退職金なし

あくまで非正規雇用扱いとなっているので、社会保険も退職金もありません。そういった麺を見ると不安定な職業である面は否めません。
しかし臨床心理士の資格を持っているのであれば、仮にスクールカウンセラーとして働かなかったとしても、その他の職業で働いていくことも可能です。

近年では企業もカウンセラーを必要としています。企業で働けば、正社員に近いような扱いをしてくれるところもあり、社会保険や退職金が期待できるケースも有るのです。

スクールカウンセラーとして働いてみて、社会保険や退職金がないことに不安を覚えたのであれば、他の仕事に切り替える、といったこともおすすめです。

学校がない時の給与はどうなっているのか?

・夏休みは給与が減ってしまう

正規雇用ではないので、毎月一定の収入があるわけではありません。アルバイト・パートと同じように働いた分だけ給与が支給されるシステムとなっているのです。

夏休みに関しては学校がないので、勤務もありません。ですから、夏の給与に関しては期待できないわけです。

スクールカウンセラーとして働いている方の中には、夏休みの期間だけ他の仕事を入れている、というケースも存在しています。1ヶ月強まるまる休みとなってしまうので、派遣などの仕事をしている方も多いわけです。

スクールカウンセラーの給与に関する口コミについて

・時給は悪くないですね。ただし安定は全くしていません。毎月の収入がバラバラなので、安定した生活を送ろうと思ったら、他の仕事と掛け持ちをするほかはないと思います。ただし、アルバイトとしてはかなりおすすめですよ。時給が5,000円ほど貰えるわけですからね、こんなに割のいいバイトは他にはなかなかないと思います。(29歳の男性)

・平気で年収が100万円単位で変わることもありました。もちろんアップすることもあるのですが、ダウンすることもあるので注意が必要かと。年契約なので社会保険もなくて退職金もないというのはちょっときついと感じる人も多いかも。給与的には少し残念に思う人も多いかもしれませんが、子供は可愛いですしやりがいは感じてます。(32歳の女性)

・アメリカのスクールカウンセラーとして働いてます。あちらは給料制で保険や有給もあります。日本とはだいぶ状況は異なっているかも。ただし残業は多めですね。自殺願望がある生徒の対応や投薬が必要になるけースがあると、フォローアップが必要になるんです。書類が多くなり、結果として残業に至ってしまいます。年収は400万円台で週4日32時間勤務なので、日本のスクールカウンセラーほどは時給をもらってません。(44歳の女性)

・年収にするとそれほど高額とはいえませんが、効率的に仕事ができます。お陰で趣味を充実させることが出来ています。うちの場合は共働きなので、それほど稼ぐ必要が無いので、スクールカウンセラーの仕事は天職かも。専業主婦は嫌で少しは働きたい、という女性には特におすすめだと思います。(32歳の女性)

臨床心理士の資格を持っていないと給与はどうなるのか?

・時給が下がる傾向にある

臨床心理士の資格に関しては、スクールカウンセラーになるために必須となっているわけではありません。臨床心理士の資格を持っていなかったとしても働けるわけです。

しかし臨床心理士の資格はスクールカウンセラーで食べていこう、という場合には必須となります。実は時給に大きく関係してくるのです。
臨床心理士の資格を持っていると、時給が5,000円を超えるケースも多くなってきます。しかし臨床心理士の資格を持っていないと、時給が2,000円から3,000円台になってしまうケースも珍しくありません。給与にも大きな違いが生まれる可能性があるわけです。

【臨床心理士を持っていない場合の給与シミュレーション】

・時給・・・3,000円
・勤務時間・・・7時間45分
・日当・・・23,250円
・年間の最高勤務日数・・・35日間
・年収・・・23,250円×35日間=81万3,150円

※時給を3,000円とし、1校を担当したケースでシミュレーションしました

前述した臨床心理士の資格を持っており、時給が5,500円で1校を担当したケースは年間で156万円の収入になりました。しかし時給が3,000円になると、一気に年収が下がってしまうわけです。
臨床心理士を持っているか持っていないかは、収入に対して大きな影響を与える、ということがよくわかるでしょう。

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